zinkato × D 東京コレクション2022

ZIN KATO x D

一体の象徴ヘルマプロディートスが布を纏って眠るように、目覚めたのは男の姿。纏った布と導かれてゆく先に、次元と物質を超えた一体の姿を描く。全シーン布のシュミレーション技術を使ったドレスを巡る短編物語。▶︎ 動画を再生 05:26Launch Date Mar 19 2022. 16:30▶︎ 動画を再生 05:26Launch Date Mar 19 2022. 16:30この数年来のコロナ禍によって世界のすべてが変化を強いられ、ファッション表現もまた岐路に立たされているかのように見えます。  コレクションのあり方で言えば、フィジカルなランウェイは激減し、ファッションクリエーターたちはデジタル世界に活路を求めました。最初それは、無観客のランウェーショーを映像化して発表するスタイルで出発しました。まもなく、デジタルな映像ならではの技術的可能性に着目したクリエーターによって、多様な映像表現が試みられるようになりました。そして、気がついて見れば、私たちはメタバースとか、NFTとか、ブロックチェーンとかの、耳慣れない言葉が氾濫するあらたな世界のただ中に立たされていたのでした。  この地平の先に何があるものか、だれにも知る由はありません。ただ、ほとんど無限とも思えるファッション表現の可能性が見え隠れするばかりです。もしかすれば、この新たな技術によってファッションクリエーターは、定型やら制約やらに縛られることのない、完全な表現の自由を手にしたのかも知れません。  今回のZIN KATO x Yuki Mitamura 2022 A/W COLLECTIONでは、そんなデジタル表現の究極的な可能性を探っています。試みたのはフル3DCGによる、ファッションとアートの融合です。 このプロジェクトの発足に当たって、長年デジタルクリエーションに取り組んできたYuki Mitamuraさんとの出会いがあったことを、たんなる偶然とは思えません。 あのGAFAがいまだ黎明期にあった2000代の初頭、東京藝術大学デザイン科の学生としてあらたな表現を模索していた彼女は、デジタルアートの可能性に着目します。それは当時、かならずしも周囲の理解を得られることのない孤独な営みでもあったようですが、20年の時を経て、いまようやく時代が彼女に追いついたのです。 Yuki Mitamuraさんとの回を重ねる対話の

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